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約14億人と、世界一の人口を誇る中国は、リーマンショック後の2010年にGDPで日本を追い越し、アメリカに次ぐ世界第二位の経済大国に躍り出ました。
経済発展が進み、人件費高騰が進むにつれて、コストを抑える意味合いでの中国進出メリットが薄れた反面、個人消費が活発になったことから、中国は製造拠点ではなく、巨大市場として見られるようになってきました。
こうした内需の高まりを受け、世界各国からチャイナマネーを求めて中国に進出する企業が増加傾向にあり、いまや世界の工場から世界の市場へと変化を遂げています。
現在は、2018年に始まった米中貿易戦争の影響もあり、中国経済は減速傾向にあるものの、依然として圧倒的な人口による購買力をもとに、経済は堅調に推移すると見られています。
そのような中国へ進出したい、中国企業と取引をしている方向けに、経済に特化した情報を共有いたします。
対日貿易の主要品目(構成比)
品目 | 構成比 |
---|---|
電気機器およびその部分品 | 27.1% |
原子炉・ボイラー・機械類 | 21.0% |
鉄道用および軌道用以外の車両 | 9.6% |
光学機器・写真用機器・測定機器・精密機器 | 8.7% |
プラスチックおよびその製品 | 5.3% |
品目 | 構成比 |
---|---|
電気機器およびその部分品 | 29.5% |
原子炉・ボイラー・機械類 | 16.5% |
衣類および衣類附属品(メリヤス編み) | 4.9% |
衣類および衣類附属品(メリヤス編み以外) | 4.6% |
玩具・遊戯用具・運動用具 | 3.1% |
中国と日本の商習慣は、同じアジアでも大きく異なります。
ここでは、代表的な商習慣について、ご説明いたします。
価格を重視する傾向が強く、品質や耐久性ではなく、いかに安く(お得に)必要なものを調達できるかに焦点が当てられるため、価格交渉は避けることができません。
しかし、価格にさえ納得すれば、判断が早いため、即決になることが多いようです。
中国人は人前で恥を書くことを最も嫌います。
そのため、商談の場では、理不尽な要求があったとしても、担当者の面子を潰さないように、対応に最大限配慮する必要があります。
例えば、値下げができない場合はおまけを付ける、保証期間を長くするなど、相手が特別感を感じるオファーを提供することがスムーズに取引を成立させるコツといえます。
中国の経理担当者の仕事は、「取引先との関係を悪化させることなく、いかに自社の支払いを遅らせることができるか」と言われており、中国企業の支払いぶりが悪いことは世界的に有名です。
そのため、前払いもしくはL/C取引などの対策が不可欠です。また契約の段階から、条件を事細かに契約書に記載しておくことも重要といえます。
外資系企業の会社清算は、手続きが煩雑かつ、中国当局からの清算の許認可を得ることが難しく、また合弁企業については、企業内の最高意思決定期間である董事会に出席した董事の全員一致決議が必要となっており、中国側の一人でも反対をすれば清算をすることができないため、現実的ではありません。そのため、持ち分を破格の値段で合弁相手に譲渡して撤退するケースも多くなっています。
中国進出を検討する際には、現地パートナーと手を組むか、単独での進出をするか、慎重に決断をする必要がありそうです。
中国では、全ての有限責任公司が工商行政管理局(AIC)に監査済みの決算書を提出する必要があります(外国企業含む)。
また、公開企業の場合、上場区分によって半年、もしくは四半期ごとに監査を受けた財務情報を提出する必要があります。ただし、無限責任会社には、その義務はありません。
公開企業を除き、財務データの提出は原則任意ですが、税金の非申告の場合は、罰金が発生し、最悪の場合は企業活動を停止させられたり、経営者や株主が政府の社会的信用情報システムのブラックリストに登録されることがあるため、提出率は非常に高くなっています。
決算期は12月と一律で定められており、7月頃に決算書が入手可能になります。ただし、企業によっては、10月頃になって入手できる場合があります。
クレディセイフでは、中国で唯一上場している信用調査会社と提携し、工商行政管理局(AIC)、国家統計局(NSB)といった公的機関から情報を入手し、レポートを作成しています。
時価総額トップのICBC(中国工商銀行)は、世界最大級の商業銀行として、中国経済の中核を担っています。特に「一帯一路」構想を支える国際インフラ投資への融資が強みで、デジタルバンキングの拡大にも注力しています。
2位のChina Construction Bank(中国建設銀行)は、不動産やインフラ開発向けの融資を主軸とし、中国の都市開発を支えています。2024年は不動産市場の低迷が影響を与えていますが、政府の支援策により安定した成長を維持しています。
5位のPetroChina(中国石油天然気)は、中国最大のエネルギー企業であり、近年は水素・太陽光発電などの再生可能エネルギーへの投資を加速。今後のエネルギー転換の中心的企業としての地位を確立しつつあります。
中国の金融機関は依然として安定した地位を誇る一方で、グリーンエネルギー分野の成長が加速しており、今後のランキングにはさらなる変化が予想されます。
時価総額:$177.6B(約26兆6,400億円)
CEO:Yi Wang
Industry:Oil & Gas Operations
HQ Location:Beijing
Website:http://www.petrochina.com.cn/ptr/
Employees:494,297
時価総額:$145.7B(約21兆8,550億円)
CEO:Liu Jin
Industry:Major Banks
HQ Location:Beijing
Website:https://www.boc.cn/
Employees:310,000
時価総額:$170.9B(約25兆6,350億円)
CEO:Zhou Mubing
Industry:Major Banks
HQ Location:Beijing
Website:https://www.abchina.com/
Employees:473,691
時価総額:$187.5B(約28兆1,250億円)
CEO:Tian Guoli
Industry:Major Banks
HQ Location:Beijing
Website:https://www.ccb.com/
Employees:352,621
時価総額:$215.2B(約32兆2,800億円)
CEO:Liao Lin
Industry:Major Banks
HQ Location:Beijing
Website:https://www.icbc.com.cn/icbc/
Employees:453,048
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