中国企業との付き合い方、信用調査報告書の活用法
与信管理

中国企業との付き合い方、信用調査報告書の活用法

中国企業の与信管理/信用調査

中国進出で知っておきたい商慣習・経済情報」で触れた通り、日本企業にとって中国市場や中国企業との取引は、すでにデカップリングが起こり得ないほど深耕しています。

対して、支払ぶりの悪さは多くの日本企業が体感している問題であり、与信管理コストと手間を最小化しながら、いかに多くの利益を確保するかが、重要な課題といえます。

本シリーズでは、クレディセイフ企業情報が提供する中国アドバンスレポートの読み方を紐解き、中国企業に対する与信判断の一助になる事をゴールに据えて、解説します。

 

お断り:2020年において、中国企業情報の公開規制に関する動きが多く、このブログに示す内容と現実環境に祖語が生じたり、入手をお約束した情報が入手できなくなったりする可能性があります。最新の状況については、営業担当までご相談ください。

【与信管理・ブログ】上・無料レポートバナー
Chapter 1

中国企業調査に欠かせない、中国アドバンスレポート(中国企業信用調査レポート)とは?

クレディセイフでは、7,500万件の企業情報に即時アクセスできるサービスを提供しており、必要な企業情報が24時間いつでも閲覧できます。

倒産確率にもとづいたインターナショナルスコアを含むこのデータベースは、多くのお客様に支持されています。

他方、その会社の信用程度について、文章での説明が欲しいという声も多く、そうしたお客様にお応えすべく提供しているのが「中国アドバンスレポート(中国企業信用調査レポート)」です。

 

「中国アドバンスレポート」は、クレディセイフが自信をもって選択した現地有力パートナーが作成する信用調査報告書です。

海外からのアクセスが難しい各種データの収集力に強みがあり、UBO(究極受益者)の特定や、特許情報、裁判記録など、一般的な信用調査報告書では網羅されないような広くかつ詳細な情報が特徴です。

Chapter 1

中国企業調査における信用評価

「中国アドバンスレポート」には、2種類の評価が付与されています。

 

一つは、クレディセイフが世界中の企業に対して付与しているインターナショナルスコアです。

倒産状態や評価不能を指すEを除き、A~Dの四段階で表示される同スコアは、中国企業と他国の会社のリスク状況を横ぐしで比較できます。

つまり日本企業のBという評価に対し、中国企業がCという評価であった場合、後者のリスク度合いが高いといえます。

逆もしかりで、また日本企業B、中国企業Bであった場合には、同等程度リスクが低いといえます。

これはあくまで倒産という事象に対するものさしで、次回以降に詳細に触れますが、リーガルリスク(コンプライアンスチェック)については、別視点で確認することが極めて重要です。

 

もう一つは、先述のパートナー企業が付与するローカルスコアです。

この算出に際しては、財務状況(40%)を筆頭に、資本背景や支払履歴、経営規模などが重み付けされています。

日本企業の信用調査でなじみ深い“格付け的”な評価軸に近く、売上規模が大きくかつ業歴が長い場合、評価はプラスに評価される傾向があります。

他方、新興企業で技術的な強みが多くあっても、ローカルスコアはどうしても伸び悩みます。

しかし業歴が長い会社は事業基盤が確立されており、新興企業よりも安定性があるというのは、どの国でも同じように解釈されます。

業歴以外にも、資本背景は重点事項として分析されており、中国当局の出資企業>法人傘下の企業>自然人(個人出資)の順に、資本背景が脆弱であると評価されます。

 

具体例は、次回ブログで触れていきます。

【与信管理・ブログ】上・無料レポートバナー
株式会社クレディセイフ企業情報 Chief Strategy Officer  中村 裕幸

筆者: 中村裕幸 (株)クレディセイフ企業情報 CSO

学卒後、株式会社帝国データバンク入社。海外関連部署に配属の後、東京支社調査一部に配属。日本国内企業の信用調査業務に従事する。 2010年にエクスペリアンジャパン株式会社に転じ、取締役として海外企業信用調査、コンプライアンス事業の拡大に寄与。 与信管理業界に革新を起こすクレディセイフにて、2019年より戦略担当を担う。

記事はお役に立ちましたか?シェアいただけたら嬉しいです!