イタリア進出で知っておきたい商習慣・経済情報
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イタリア進出で知っておきたい商習慣・経済情報

全世界のカトリック教徒の精神的指導者であるローマ教皇。カトリック信者は世界中で約13億人といわれており、これは世界人口の20%弱を占めています。

そんな世界に絶大な影響力を誇るローマカトリック教会の総本山、*バチカン市国がイタリアの首都ローマにあります。

*バチカン市国…ローマの中にある世界で一番小さな国家。国土面積は0.44㎞²と東京ディズニーランドの約8割強。人口は800人弱で住人のほとんどが聖職者。

経済に目を向けると、北部最大の都市ミラノには、欧州で二番目(1位はドイツのハノーバー)の規模を持つ展示会場を持ち、世界的に注目度の高いミラノコレクションやミラノサローネといったファッションやデザインに関連した国際見本市が年間を通じて開催されています。

ファッションでは、グッチ、プラダ、ブルガリ、自動車ではフェラーリやマセラティ、ランボルギーニなど、イタリアには、ブランド力の高い企業が多く存在し、イタリア製の服やカバンを身に付けること、イタリア製の車に乗ることは、日本のみならず世界でもひとつのステータスになっています。

そのようなイタリアへ進出したい、イタリア企業と取引をしている方向けに、経済に特化した情報を共有いたします。

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Chapter 1

基礎から学ぶイタリアの経済情報

イタリアの基礎情報

  • 公用語:イタリア語
  • 首都:ローマ(人口287万人、2014年)
  • 人口:6,060万人(2017年)
  • 国土面積:約30.2万km²(本州と北海道を足した面積よりやや小さい)
  • GDP(名目):1兆9,379億 USドル(日本は4兆8,721億 USドル)
  • 1人あたりGDP(名目) :3万1,984 USドル(日本は3万8,440 USドル)
  • 通貨:ユーロ (€) (EUR)
  • 宗教:キリスト教(カトリック)が国民の約80%と言われる。
    その他,キリスト教(プロテスタント),ユダヤ教,イスラム教,仏教。
  • レポート保有件数:710万件
  • 主要産業:機械,繊維・衣料,自動車,鉄鋼
  • 祝日:11日
  • 民族:イタリア人(少数民族として北部にドイツ系・フランス系・スロベニア系、南部にアルバニア系・ギリシャ系)

イタリアの主要産業は、機械や繊維・衣料、自動車、鉄鋼などの製造業で、北イタリアのミラノ、トリノ、ジェノバは、工業の三角地帯と呼ばれ、州都ミラノを有するロンバルディア州だけで、国全体のGDPの20%を占めています。

工業が発展している北部に対して、南部の産業は農業や観光業が中心のため、南北で大きさ経済格差があり、南部の失業率は北部の4倍になっています。

南部では、税金を収めない日雇い労働に従事している労働者も多いため、本来南部が収めるべき分の税金を北部が負担する格好となっており、南北分裂を唱える声も強くあります。

 

また、イタリアはEUの主要農業国の一つで、農業生産額はフランス・ドイツに次ぐEU第3位の規模を誇り、EU全体の13%を占めます。

南北で気候が異なるイタリアでは、北部では小麦や米、南部ではブドウやオリーブといったそれぞれの気候に適した作物を栽培しており、それらを加工した食品がイタリアの代表的な料理を形成しています。

ワインやオリーブオイル、トマトの缶詰、スパゲッティを初めとした多くの加工食品は日本にも輸入されています。

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家族経営の多いイタリア企業

イタリアでは、大企業が少なく家族経営の中小企業が中心です。欧州で最も中小企業の数が多い国であり、そのうち従業員10名未満の零細企業が全体の約95%となっています。

フィアットやプラダ、フェンディなどの誰もが知る企業も実は家族経営の会社です。そのほかにも、家族経営のイタリア企業で世界的に成功している企業例は枚挙に暇がありません。

また、伝統手工芸をはじめとした職人文化が栄えているイタリアでは、デザイン性や機能性を重視した高付加価値な商品を生産することで、成長著しい中国やアジア諸国との差別化を図ってきたこともあり、前述したイタリアが世界に誇るラグジュアリーブランドなどは、この職人によって支えられています。

家族はもちろん、自らが生まれ育った土地を誇りに想う国民性があり、自分のことをナポリ人やフィレンツェ人、ミラノ人などと愛着を持って自己紹介をします。

このように人と人との結びつきを大切にするイタリア人と円滑な交渉をするためには、ビジネスの話だけでなく、お互いの家族や育った環境について話をするなど、じっくりと信頼関係を築いていくことが重要といえます。

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イタリア企業の財務は入手しやすい

一部の企業形態を除き、決算書開示義務があるため決算書の入手率は比較的高くなっています。

決算は12月期の企業が多く、決算日から約10ヶ月後~12月後に決算書が入手可能になります。

クレディセイフでは、現地のニュース記事や各地の商工会議所を初めとした様々な公的機関から情報を入手し、オンラインレポートを毎日更新しています。

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イタリア企業の売上高トップ6

2017年度のフォーチュン・グローバル500にランクインしているイタリア企業は6社で、金融とエネルギー分野に偏っています。

G7に加盟している欧州主要国の中では、ランクイン企業数が最も少なく、経済面でイギリス、ドイツ、フランスの後塵を拝しています。

Assicurazioni Generali(通称ゼネラリ)は、イタリア最大の保険会社で、ヨーロッパで広く知られていますが、日本では事業を軌道に乗せることができず、2019年4月1日をもって日本支店は閉鎖される予定となっています。

※2018/11/2時点、売上高は百万ドル、日本円は110円換算

6. UniCredit Group

売上高:3兆2183億円

  • CEO:ジャンピエール・ムスティエ
  • セクター:金融
  • 業種:金融
  • 本社:ミラノ
  • http://www.unicreditgroup.eu
  • Global500掲載数:23
  • 従業員数:91,952名

5. Intesa Sanpaolo

売上高:3兆9327億円

4. Poste Italiane

売上高:4兆1,465億円

  • CEO:マッテオ・デル・ファンテ
  • セクター:金融
  • 産業:保険
  • 本社:ローマ
  • http://www.posteitaliane.it
  • Global500掲載数:13
  • 従業員数:136,555名

3. ENI

売上高:8兆8,007億円

  • CEO:クラウディオ・デスカルツィ
  • セクター:エネルギー
  • 業種:石油
  • 本社:ローマ
  • http://www.eni.com
  • Global500掲載数:24
  • 従業員数:32,934名

2. Enel

売上高:9兆2,547億円

  • CEO:フランチェスコ・ストラーチェ
  • セクター:エネルギー
  • 業種:エネルギー
  • 本社:ローマ
  • http://www.enel.com
  • Global500掲載数:24
  • 従業員数:62,900名

1. Assicurazioni Generali

売上高:11兆607億円

  • CEO:フィリップ・ドネ
  • セクター:金融
  • 業種:保険
  • 本社:トリエステ
  • http://www.generali.com
  • Global500掲載数:24
  • 従業員数:71,327名
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