2023年に建国100周年を迎えるトルコは、「Vision 2023」という経済政策を掲げ、2023年までに経済規模で世界トップ10に入ることを目指しています。

2016年には、軍隊の一部がエルドアン大統領の暗殺を企てた、クーデター未遂事件の影響により、一時成長がストップしたものの、2017年にはV字回復し、2018年から2023年にかけて実質GDP成長率3~4%台と持続的な経済成長が見込めると予測されています。

8,000万人を超える人口を擁し、平均年齢が30歳以下という豊富な労働力を武器に、EU各国が自動車産業を中心に製造拠点を置いていることから、「欧州の工場」とも呼ばれており、トルコからEU、CIS、中東・アフリカ等の周辺国に輸出しています。

最近では、日系企業の進出も加速しており、自動車関連企業のほか、ダイキン工業や三菱電機などの空調メーカーや味の素、日清食品などの食品メーカーなど、197社(2017年10月1日時点)がトルコに進出しています。

工業化が進む一方で、石油・天然ガスなどのエネルギー資源のほとんどを輸入でまかなっていることから、恒常的な貿易赤字が続いてており、財政状況や変動の激しい通貨には注意が必要です。

 

そのようなトルコへ進出したい、トルコ企業と取引をしている方向けに、経済に特化した情報を共有いたします。

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基礎から学ぶトルコの経済情報

トルコの基礎情報

  • 公用語: トルコ語
  • 首都:アンカラ
  • 人口:8,081万人(2017年)
  • 国土面積:約78万km²(日本の約2倍)
  • GDP(名目):7,841億 USドル ※2018年(日本は4兆8,721億 USドル)
  • 1人あたりGDP(名目) :9,632 USドル ※2018年(日本は3万8,440 USドル)
  • 通貨:トルコリラ (TRY)
  • 宗教: イスラム教(99%)、他にキリスト教など
  • レポート保有件数:約8.7万件
  • 主要産業:サービス業(59.2%),工業(24.3%),農業(4.9%)
  • 祝日:14日

2017年のJETROの調査によると、日本とトルコの主な貿易品目は下記の通りとなっており、日本の貿易黒字が続いています。

対日貿易の主要品目(構成比):2017 年
日本の輸出: 一般機械(37.5%)、輸送機器(25.1%)、電気機器(15.8%)

日本の輸入: 食料品(29.2%)、衣服(19.0%)、輸送機器(13.4%)

(単位:100万ドル)

出所:財務省「貿易統計」よりジェトロ作成

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トルコ企業の財務情報は比較的高確率で入手可能

トルコでは、原則全ての企業が決算書を年度末から4カ月目の25日まで(12月決算の場合は、4月25日まで)に公的機関へ提出する義務があります。

決算期は12月の企業が多く、原則5カ月後に、決算書が入手可能になります。

クレディセイフでは、様々な公的機関、および現地の有力なパートナーから情報を入手し、レポートを作成しています。

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トルコ企業の売上高トップ5 ※Forbes Global 2000より

※2019/5/31時点、売上高は百万ドル、日本円は110円換算

5位 Garanti Bank(銀行)

売上高:$10,300M(1兆1,330億円)

4位 Sabanci Holding(コングロマリット)

売上高:$11,700M(1兆2,870億円)

3位 Turkish Airlines(航空)

売上高:$13,000M(1兆4,300億円)

2位 Isbank(銀行)

売上高:$15,300M(1兆6,830億円)

1位 Koç Holding(コングロマリット)

売上高:$29,500M(3兆2,450億円)

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