Vol.29 取引先を審査~与信取引申請書を作成しよう~

海外取引のはじめかたと知っておくべきリスク管理

海外企業との取引前に知っておきたい実務とノウハウ

※PDFの提供は法人限定

Vol.29 取引先を審査~与信取引申請書を作成しよう~

作成のポイント【項目のサンプルあり】

新規に取引を開始する場合、取引先に記入してもらう取引先等に聞いて自社で記入するのが、Credit Application (与信取引申請書)である。

これは、売掛口座開設依頼書や単なる申込書の場合もあるが、目的はどれも同じで、取引先を審査するためのツールとなる。

※Credit Applicationと検索すればネット上に様々なサンプルが公開されているので、ぜひ一度調べて内容を確認してみて欲しい。

 

作成のポイントは次のとおりである。

  • 必要な情報が盛り込まれているか
  • 顧客はこの情報提供に協力的か
  • 顧客が情報提供しやすいように工夫されているか
  • 顧客はこの情報の必要性を理解しているか
  • この情報取得は合法的か


※【記入・作成上の留意点】

(1)企業形態

国によって法人形態が様々なので、記入式にしたほうが無難である。

 

(2)担当者の情報

海外の購買、経理担当者は転職することが多い。そのため、担当者だけでなく、その上司、部門長、担当役員の名前や連絡先も当初から入手したい。

 

(3)トレード・レファレンス

最も重要な項目といえる。3-5社に求めるのが一般的。時差の関係もあるので、 TEL番号よりFAX番号・メールアドレスを記入する。

 

(4)財務情報

できれは3年分。入手できなくても、最近の売上高、純利益、自己資本額を記入。

与信取引申請書の記載項目例

  • 正式社名
  • 所在地
  • トレードネーム
  • 企業形態
  • 登記上の住所
  • 担当者の名前・部署・役職
  • 購買担当者名
  • 電話・FAX番号
  • 電子メールアドレス
  • オーナー・経営者・パートナー・主要株主の名前
  • 住所
  • 電話・FAX番号
  • 銀行名
  • 所在地
  • 電話・FAX番号
  • 電子メールアドレス
  • 口座番号
  • トレード・レファレンスの企業名
  • 担当者名
  • 所在地
  • 電話・FAX番号
  • 電子メールアドレス
  • 商品・サービス
  • 財務諸表添付の有無
  • 財務情報
  • 与信取引額
  • 月間平均購買額

※出典:「海外取引の与信管理と債権回収の実務」(牧野和彦著、日本実業出版社刊)

【PDF版】

海外取引のはじめかたと知っておくべきリスク管理

Seminar

顔の見えづらい相手だからこそ、しっかりとした情報武装を

リスク管理の観点から海外企業と取引をはじめる際のポイントを初心者の方でも分かりやすいように基礎からまとめました。

ぜひ貴社の海外取引にお役立てください。

 

目次(一部抜粋)

  • 海外取引の代表的な支払条件~Advance PaymentとL/C~
  • 契約時にできるリスク管理(契約書のサンプルあり)
  • 海外取引に利用できる二つの保険とは~貿易保険~
  • 海外では一般的。コレクション・エージェンシーとは
  • 機密性の高い情報が手に入るトレード・レファレンス