Vol.22 海外では一般的。コレクション・エージェンシーとは

海外取引のはじめかたと知っておくべきリスク管理

海外企業との取引前に知っておきたい実務とノウハウ

※PDFの提供は法人限定

Vol.22 海外では一般的。コレクション・エージェンシーとは

安価で迅速に解決する専門家集団

今まで解説してきた手段を尽くしても回収できないこともあるかもしれない。

そんなときは回収代行の専門会社であるCollection Agencyの起用を検討してみると良い。

Collection Agencyは、コレクション・エージェンシーと読み、当事者間では解決の付かない債権回収に関するトラブルを法的手段によらずに、安価で迅速に解決する専門家集団のことである。

 

他にも、Collection Agent、Debt Collector、Debt Collection Agencyなどとも呼ばれる。

日本語の定訳はないが、「債権回収代行会社」というのが、最もその意味を端的に表していると思われる。

日本では、聞きなれないビジネスだが、米国では150年以上の歴史をもち、全米でも10,000社以上、全世界で20,000社以上の会社が活動を行っているといわれている。

法的制限のある日本や中国などの共産圏を除き、ほとんどの国で企業活動を支えるビジネスインフラとして広く普及しているのだ。

 

D&Bの一部門が独立して、別法人となったReceivable Manage­ment Servicesは、本社が米国にある法人向けコレクション・エージェンシーの大手だが、北米のみならず東南アジアでもその地位を確立している。

また、コレクション・エージェンシーは債務者の種類や債権の種類によって、専門の会社に細分化され、こうした会社が所属する業界団体も多数存在している。

例えば、個人なら住宅ローン、保険料、車のローン、ショッピングローン、消費者金融、クレジットカードといった具合である。

さらには、離婚に伴う慰謝料、養育費、事故の賠償金の回収などまであるというから驚きである。法人であれば、売掛金、貸付債権、リース債権、ライセンス料、出資金、法人税などに細分化されている。

コレクション・エージェンシーのサービスがどんな仕事をしてくれるのかを図解。信用調査や支払履歴の確認から、与信判断、入金や売掛の管理、支払の督促及び回収業務、はたまた、コールセンターの構築やバックオフィスの管理まで手がけている業者も存在する。

※出典:「海外取引の与信管理と債権回収」(牧野和彦著、税務経理協会刊)