安価かつ迅速に問題を解決する専門家集団
今まで解説してきた段を尽くしても、債権の回収が困難なケースは少なくありません。
そんなときは回収代行の専門会社であるCollection Agencyの活用を検討すると良いでしょう。
Collection Agencyは、コレクション・エージェンシーと読み、、当事者間で解決が難しい債権回収トラブルを、法的手段を用いずに迅速かつ低コストで処理する専門家集団のことです。
他にも「Collection Agent」「Debt Collector」「Debt Collection Agency」などと呼ばれることもあります。
日本語の定訳はないが、「債権回収代行会社」というのが、最もその意味を端的に表していると思われる。
このビジネスは日本ではまだ一般的ではありませんが、アメリカでは150年以上の歴史を持ち、国内で1万社以上、世界では3万社以上が活動しています。
法的制限の厳しい日本や中国などを除けば、多くの国で企業活動を支える重要なビジネスインフラとして定着しています。
たとえば、かつてD&B(ダン・アンド・ブラッドストリート)の一部門だったReceivable Management Services(RMS)は、現在では独立した法人として、北米だけでなく東南アジアでも高い評価を得ている大手コレクション・エージェンシーです。
また、コレクション・エージェンシーは、債務者の属性や債権の種類ごとに専門分化しており、それぞれが所属する業界団体も数多く存在します。
個人向けであれば住宅ローン、保険料、車のローン、クレジットカード、ショッピングローン、消費者金融など。
さらに、離婚に伴う慰謝料や養育費、事故の賠償金といった回収まで手掛けるケースもあります。
法人向けでは、売掛金、貸付金、リース債権、ライセンス料、出資金、法人税など、さまざまな分野に対応しています。