Vol.19 海外取引で覚えておきたい安全性の分析(1)

海外与信管理入門

これだけは知っておきたい海外与信管理36のポイント

※PDFの提供は法人限定

Vol.19 海外取引で覚えておきたい安全性の分析(1)

Solvency Ratio(支払分析)

安全性の分析を英語では、Solvency Ratioという。

支払分析といってもいい。

代表的なものは下記のとおりである。

与信管理では最も重視される分析である。

  • Current Ratio(流動比率)
  • Quick Ratio(当座比率)
  • Debt to Equity Ratio(負債比率)
  • Fixed Assets to Net Worth(固定比率)

 

Current Ratio(流動比率)

Current Ratio(流動比率)は安全性を図る代表的な指標である。

流動負債に対する流動資産の割合を見る指標で、1年以内に支払期限の到来する負債に対して、1年以内に現金化できる資産がどの程度あるのかを分析している。

日本では、%で表現されるが、海外ではTimes(回転率)である場合が多い。

どちらにせよ、数字が高いほうが良く、一般的な目安は200%以上、あるいは2回転以上である。

この比率が70~80%、あるいは、0.7~0.8を下回るようだと、流動性が低くなり、資金繰りが厳しくなると言われている。

<計算式>

Current Assets / Current Liabilities = Current Ratio (Times)

 

Quick Ratio(当座比率)

当座比率は、流動比率よりも厳しく短期の支払能力を分析する指標である。

英語では、Acid Testとも呼ばれ、流動性を計る指標として良く使用されている。

当座資産と流動資産の大きな違いは、棚卸資産の有無である。

流動比率が良くても、当座比率の悪い企業は、不良在庫を抱えている可能性があるので注意する。

数字が高いほうが良く、一般的な目安は100%以上、あるいは1回転以上である。

この比率が50%、あるいは、0.5を下回るようだと、流動性が低くなり、資金繰りが厳しくなるといわれている。

<計算式>

Liquid Assets / Current Liabilities = Quick Ratio (Times)