#28 海外取引におけるメールでの催促で最も大切なこと

海外与信管理入門~これだけは知っておきたい海外与信管理36のポイント~

※提供は法人のみ

遅延期間に応じて内容を使い分けることが重要

 

メールによる督促で大切なのは、遅延期間に応じて内容を使い分けることである。

遅延期間が数日程度と3カ月では、当然、記載する内容はもちろん、語調も変わってくるはずだ。

 

ところが数日の遅延にも、3カ月の遅延にも同じようなフレーズで、同じような語調で督促している企業が少なくない。

どうしても言語が英語であることもあり、微妙なニュアンスの様で意識していないケースが多い。

そのためにも、遅延期間に応じた複数の英文督促メールをあらかじめ用意しておくことが望ましい。

もちろん、すべての取引先に同じ内容のメールを送るわけではないが、テンプレートがあることでメール作成の時間も短縮できる。

また組織として督促ツールを共有することで、全社で一貫した債権回収体制を構築することもできる。

 

また、英文の督促メールで大切なのが、期限を区切ることである。

期限については文書に限らず、電話でも、訪問でも当てはまる。

意外に間違って使われているのが、このフレーズである。

 

As soon as possible

Immediately

 

「できるだけ早く」「直ちに」とは一見、督促に向いたフレーズのように感じるかもしれないが、これではダメだ。

なぜなら、人によっては速度感に差がある。

今日ができるだけ早いと思う人もいれば、明日だと思う人もいる。

こうした速度感の差をなくすためにも、下記のようなフレーズが望ましい。

 

by May 27, 2020

 

督促メールにおいては、こうした細かいポイントが重要な役割を果たすのだ。

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目次(一部抜粋)

  • 日本企業が陥りやすい海外取引の過ち
  • 海外与信管理では一般的な商習慣、信用照会
  • 海外取引先の分析~5C's of Credit~
  • 海外取引における危険な兆候
  • 外国人弁護士起用の注意点
  • 海外の取引先が倒産したら

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