直感的に判断できる企業情報レポート
企業情報レポートを見る際、まず目に入るのが信用格付け(Credit Score)です。
reditsafe(以下、CS)の企業情報レポートは、視覚的に分かりやすいデザインを採用しており、リスクを直感的に把握できるのが特長です。
たとえば、緑は与信取引可、赤は不可といったように、色で判断できる構成になっています。
また、日本人に馴染みのある100点満点方式を採用しているため、スコアの理解も容易です。
ただし評価の基準が日本の評点とは大きく異なる点に注意が必要です。
日本の調査会社の多くは、調査員が主体となって評価する主観的な評価を採用しています。
調査員が企業を訪問し、経営者の印象や会話の内容、企業の雰囲気などを総合的に判断してスコアをつける仕組みです。
そのため、日本のスコアは45~55点に集中する傾向があり、極端に高いまたは低い評価が少ない「台形型の分布」になります。
また、調査員にペナルティ制度があるため、高得点をつけた企業が倒産した場合、その担当者が責任を問われるという構造も存在します。
加えて、営業を兼ねる調査員が、顧客との関係維持を目的に評価を高めに設定するケースもあり、主観や営業的意図が介在しやすいという課題も指摘されています。
一方で、CSの信用格付けは完全に客観的です。
調査員の主観に依存せず、**膨大な財務データ・支払履歴・企業属性をもとに算出した「倒産確率(Probability of Default)」**を評価軸としています。
そのため、恣意的な調整が入る余地がなく、誰が見ても同じ結果が得られる透明性の高い指標です。
このクレジットスコアは、「今後12か月以内に倒産する確率」を予測する統計モデルで、次のようにランク分けされています。