#4 与信取引申請書に記入ミスがあると海外取引ができない?

海外与信管理入門~これだけは知っておきたい海外与信管理36のポイント~

※提供は法人のみ

営業パーソンが記入する日本

 

与信取引申請書は英語で、Credit Applicationという。

日本では、金融機関などは顧客に記入させてこれを提出させる。

つまり、融資申込書も兼ねていることが多い。

それに対して、事業会社では、顧客が直接記入するよりは、営業担当者が代わりに記入する形式を取り、社内的な稟議書であることが多い。

 

顧客に記入させる欧米

 

欧米では事業会社であっても、顧客に記入させることが多い。

また、記入漏れなどがあれば、審査しないなど、与信取引申請書の取り扱いが厳密である。

 

商習慣の違いといってしまえば、それまでだが、与信に関する日本と欧米の意識の違いがあると私は考えている。

Credit Application とは、Customer applies credit.(顧客が信用取引を申請する)という発想からきている。

申請されたCreditは、審査されてApprove(承認)またはRefuse(否認)される。

 

取引を間接融資として捉えキャッシュフローへ活かす

 

つまり、事業会社が行う信用取引は、間接融資の一種であるという意識が強いのだ。

後払いを認めることにより、顧客は運転資金の工面が不要になる。銀行からの借り入れが減り、利息の負担も減少する。

だからこそ、事業会社であっても信用を与えるとは、お金を間接的に貸していることと同じだと考えるわけである。

このあたりの意識は、商習慣を超えて日本企業も見習いたいところである。

 

★この内容をより詳しく知りたい方はこちらから⇒ 「取引先を審査~与信取引申請書を作成しよう」
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目次(一部抜粋)

  • 日本企業が陥りやすい海外取引の過ち
  • 海外与信管理では一般的な商習慣、信用照会
  • 海外取引先の分析~5C's of Credit~
  • 海外取引における危険な兆候
  • 外国人弁護士起用の注意点
  • 海外の取引先が倒産したら

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